名前のひみつ 3
魔法の学院におけるゲドの学友たちもみな、それぞれ動物や植物や、あるいは鉱物の名まえでよばれていることが多いです。
たとえばゲドの親友で、人のよい親切なイフィッシュ島から来た男は、カラスノエンドウという名でよばれています。
その妹もまたノコギリンウという草の名でよばれています。
いつも敵役のきどった学友は、宝石の名をとってヒスイとよばれ、ゲドの師であるオジオンという名は、松かさという意味です。
この中で大賢人ネマールとか、同じく賢人オジオン、あるいはクレムカムレクというような人たちの名は、おそらくそれが、その人の個としての本性をあらわす真の名でしょう。
しかし、ハイタカやカラスノエンドウは、これらの通称とは別に、たった一つの個としての自分を指す本当の名まえをもっています。
しかし、彼らはそう簡単にその名まえを人には教えません。
それを知られることは、裸のままの、個としての自分の存在を知られることであり、若い魔法使いたちにとっては危険なことだからです。
地獄先生ぬーべーにもこんな話がありましたね。