AT&Tの再編とその後
人為的な業務区分は健全な競争を阻害します。
再編後のNTT3社が独立性を強めるとすれば、この業務区分が新たなくびきになり、利用者に対しては新たな不便を与えることになるのは間違いありません。
いま、米国情報通信業界で激しいM&A(企業の吸収・合併)が繰り広げられています。
史上最大という合併が、次の合併劇で、その記録が塗り替えられるありさまです。
なぜこうした事態が起きるのか・・・
その源流はまだインターネットFAXのなかった1984年にまで遡る必要があります。
米国最大の電話会社AT&Tが長距離会社と7つの地域電話会社に分割されたのは84年のことでした。
それまで事実上米国の電話事業を独占していたAT&Tは、しばしば司法当局から独禁法違反に問われ、法廷闘争を繰り返していました。
長年司法当局と闘ってきたAT&Tがこの時になって、分割を受け入れた背景には、情報通信をめぐる時代の流れの大きな変化がありました。